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カラダとココロに美味しい料理つくろう

今日のブランチは南仏

と言っても、飛行機で南仏に行った訳ではないので、学芸大駅至近の小路に佇むオリーブ色
の静かで優しい佇まいのお店へ、友人と参りました。

どうしてこういう書き出しかというと、昨日今日とたて続けに友人がスイ~っとNYC、ROMA
へと出掛けて行ったからなんです。

私がイタリアへ行った時には、一週間前から毎日飛行機に乗り遅れる夢を見て飛び起きて、今度は眠れなくなり、渡伊前ほぼ一週間ギラギラに寝不足のまま飛行機に乗り込んだ覚えがあります。

行ってくるね!と書かれたメールやブログを読んだ頃には機上の人。
次に行く時には、その位の余裕を持って行きたいものです…。

さて最近、評判のいいフレンチのお店にて、休日のブランチでよく見る光景。

ご老人を連れたご家族連れが必ず一組はいらっしゃる…これ意外ですよね。
70~80歳の咀嚼も心配なご老人、本格的なしっかりしたフレンチを好んで召し上がる
とはとても思えなかったんです、今までは。

結婚式等のおしきせフレンチ会食は別としても、世代的に白い御飯と和食のおかずじゃないと
っていう方がほとんどかと思っておりました。

そして私がいつも思う事。

あの年齢になっても美味しくフレンチを食べられる健康状態と、食べた事がない新しい工夫を
なされたシェフの料理に、新鮮な歓びを持って食する事が出来る瑞々しい感受性を持ち続けたい…。

外に食べに行く事はお腹を満たす為だけではなくて、料理をした方の仕事の素晴らしさを味わい体も心も元気になる事だと私は思っています。

LIVEやお芝居、映画を観に行くのと感覚が似ています。違うのは、体も栄養を補給して元気になる事かしら…。

さて待望の南仏料理です。

プリフィックスの中から選んだ前菜は「秋刀魚と茄子のテリーヌ」
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小骨まで全部丁寧に取り除いた、 脂がのって旨味がしっかりある秋刀魚を、とろっとろの茄子で包んであります。秋バンザイです。

煮詰めたバルサミコ酢のソースの濃厚な味。
ほんのり甘くて酢を十分に飛ばした旨味が、秋刀魚の脂を甘く包み込みつつ、お酢の効果で食を進める いい役目を果たしておりました。

一緒に頂いた紫色のトレヴィスのほろ苦さ。
この取り合わせには味の引き締め役としてかかせないお味でした。

「冷製の南瓜のスープ」
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これまた秋らしい…
そして ランチ時のまだまだ強い日差しの中、はるばるやって来て暑い思いをしたお客様の事を考慮して、秋の味覚を冷製にして下さるシェフの優しい心くばりが嬉しいです。

冷たいのにクリーミーで濃厚なお味。
南瓜の甘みが引き立ちます。

表面に美味しいEXオイルが一垂らし。
そのよい香りも効いておりました。







メインは沢山あるプリフィックスから「岩手のハーブ豚の三枚肉のシェリービネガー煮込み」
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脂肪の部分がビネガーですっかりトロトロふわふわになって、舌に絡み付きます。
隠し味のアニスの香りが、喉を通った辺りでふんわりと鼻に昇って来ました。

添えてあるお野菜の火の通し方も丁度よくて、幸せの余り私までトロトロ(私=豚?)です。







デザートは、三種盛り合わせ。
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メロンの味がしっかり美味しいソルベとブルーベリー果実

麦茶のムース&
レンズ豆のソース

とろとろにキャラメリゼした
バナナの三温糖パイ



三種共に美味しかったのですが、特に甘く芳ばしい麦茶の香りのムースに驚きが。
そして添えてある冷し汁粉状のレンズ豆のソースにも。
新しい取り合わせ。でも初めて食べたのに、懐かしくてほっと出来るお味なんです。

楽しく南仏料理を存分に堪能して、心も体もすっかり元気になった休日ブランチでした。
by nikogori-bancho | 2005-09-10 22:56